【固形墨・簡易版】 - 書道用品/掛軸/額装 日本一 株式会社 書優会

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【固形墨・簡易版】

【墨って何で出来ている】


順番が思いっきり前後してしまいますが、墨の成分等の簡易版です(長過ぎる為)。

固形墨は「煤(すす)」と「膠(にかわ)」で作ります。

先ずは「煤」。この煤が色を出します。

菜種なら茶系、胡麻なら紫紺系、松煙なら青系 (あくまで系で有、黒です)。

この煤は、理解りやすく言えば粉みたいな物です。それを固形にする為に「膠」を使用します。

「膠」とは動物の脂で、中皮の脂を使用しています。

煤と膠を混ぜ合わせ、温かくなる電熱の木製机の上で混ぜ合わせます。

(※夏場は動物の脂である膠が腐る為、冬場に作る。しかし寒いとゼラチンですから固まります。

その為、温かくなる机の上で練り合わせる訳です)

混ぜ合わせると「グミキャンディー」のようになります。

それを型箱に入れ、万力かけます(型箱に入れると、その型通りの「文字」「絵柄」がつく)。

今度はその型で、文字や絵柄の付いた墨を、直射日光の当たらない網棚に置きます。

その後、新聞で包んで、灰をかけます。その上にまた新聞、またその上に灰をかけます。

その作業をもう1回。合計3層にします。2日に1回、その新聞紙と灰を交換します。

それを三か月繰り返します。三か月後、かなり凝固しているので、直射日光の当たらない、

空気が通る網棚に並べます。そこから2年。最低2年寝かせて出荷、販売店に届きます。

この労力は相当大変です。

※これでもかなり簡略化して記載してます。

大量生産・大量販売する為に、この大変な乾燥作業を温風ヒーターでやる所もあります。

が、それでは、中の水分が取り切れず、後で割れたり・欠けたりします。

かと言って、ヒーター掛け過ぎでは、表面が乾燥し過ぎて、割れて来ます。


◇重要なのはここからです◇

この膠、粉末のような煤を固めると言う事だけではなく、脂なので、筆の伸びを良くする。

脂なので、固まっても、御湯で溶けると言う性質です。

これが固形墨の「伸び」・「固まらない」図式な訳です。

墨磨が簡単なら、墨は常に磨った方が良い。しかも簡単に磨れる。

は、今までの記事で記載して来ましたので、なるべく墨は磨って書いてみましょう。

※ステーキやハンバーグ、冷めると脂が固まって白くなる。しかし温めると液体に戻る。

これも膠と同じ意味です。



※膠は伸びと接着(凝固)です。相撲や野球の試合等で、試合が動かない事を「膠着状態」と言います。

そうです。膠が着いたら動かない。 だから、膠着状態と言う訳です。

【画像は今回の記事と、大して関係はありません。ただの使い回しです】



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